【加州版】グランジ■意識した相手は豪ペンフォールドのエース、グランジ。

「出会いへの感謝」を形にしたコッポラ最新作に、感激。

【Francis Ford Coppola "Eleanor" Napa & Sonoma 2012】 ◆ ◇ ◆ コ ッ ポ ラ 新 境 地 ◆ ◇ ◆ ◎「絶品」。

この中身、この美味しさ…Bravo!! 人を想う気持ちから生まれたワインだからでしょうか…このワインは、人の心を揺さぶります。

二度の【RP100点】受賞履歴を誇るペンフォールド社の最高傑作にして豪州ワインの至宝、あの 『グランジ』 を意識し、ある点においては模したというコッポラ最新作、それが 『エレノア』。

グランジ同様、リッチで力強いシラーとカベルネのブレンドにより造られますが、単なる模倣には留まりません。

むしろこれはコッポラによる新境地。

体験下さい。

〜近年の新たな流れとして、産地にせよ、品種にせよ、単一表記に囚われない自由なコンセプトと設計により生み出されるワインが増えてきましたが、このエレノアもこれまでの米国マーケットとしては決してメジャーではない品種構成に加え、エリアも二大産地のクロスカウンティ・ブレンド。

カベルネ種とシラー種、ナパとソノマというマリアージュが齎した作品であり、その始まりもまたある人物達の「出会い」に端を発します。

▼エレノア(Eleanor) エレノアとは、フランシス・コッポラ最愛の伴侶、奥様であるエレノア・コッポラさんのお名前です。

1962年に二人が出逢ったという場所は、コッポラが初の代表作の映画製作に取り組んだアイルランドのダブリンでした。

彼女はアート部門で働いており、二人は共通点の多さからすぐに友達になりました。

二人とも芸術的なファミリーの出身で、食べることとワインが大好きでした。

友情はロマンスへと発展して二人は結婚。

子供達も生まれ、その新しい家族のため、そしていつかナパ・ヴァレーに小さな家と数エーカーのブドウ畑を持つことを夢見て、サンフランシスコに移住しました。

後にコッポラが「思いがけなく、我々は大きく美しいワイナリーのオーナーになることができた。

」と語るように、その夢が想像を超えた現実となった一方で、常に妻エレノアは創造性と正直さ、そして寛大な精神を持って、フランシス・コッポラの最良のパートナーであり続けました。

コッポラは語ります。

「彼女は妻であり、母であり、アーティストであり、フィルム・メーカーであり、協力者であり、インスピレーションです。

結婚50年を迎え、彼女自身のワインである「エレノア」を捧げ、彼女に敬意を表したいと思います。

」…と。

"彼女との出会いへの感謝を形にしたワイン"、それがエレノアなのです。

アールデコ調のラベルは、「ワイン」「アート」「織物」という彼女の "三つの情熱" の表現だそうです。

ワインとアートは判るとして、最後の織物とは?実は彼女は気に入った布地を集めるのが趣味なのだそうで、嘗てはユニークなデザインを追い求めて世界中を旅したりもしていたのだとか。

特に花柄は最も大好きなデザインの一つだそうです。

そんなラベルには一本一本ロットNo.が刻まれており(左画像二枚目、赤枠部分)、同じボトルは二本と存在しません。

一つ一つの出会いと同様、全てがオンリー・ワン。

ボトルも非常に重厚なものを用いており、空瓶を持ち上げた時、「あれ?まだ入っているのかな?」と思ったほど。

万円級ワイン並の、この価格としては実に豪華な仕様です。

◎'12 Coppola Eleanor Red Wine 果実はナパとソノマから。

比率はヴィンテージより柔軟に変化します('09年はソノマ72%+ナパ28%/'10年はナパ74%、ソノマ26%/'11年はナパ53%+ソノマ47%)。

この’12年はナパ34%+ソノマ66%。

品種構成も毎年まちまち('09年はシラー54%+カベルネ46%/'10年はシラー71%+カベルネ5%+ジンファンデル24%/'11年はジンファンデル36%+カベルネ30%+プティ・シラー17%+フラン2%)。

’12年はカベルネ58%+シラー34%+プティ・シラー6%+メルロー2%。

因みにナパ・ヴァレー産果実の100%がラザフォードから。

フレンチ・オーク樽で20ヶ月の樽熟成。

アルコール度は14.4%。

◎試飲は二日間かけて行いました。

'11年は到着したてのため、以下は前作'10年のコメントです。

「アタックにて魅了される、密度いっぱいの旨味を抱えた果実味。

ところが強い凝縮感を感じさせるものの、それは強い収斂味や、圧倒されるような攻撃的なものではなく、クリーミー且つふっくらした、柔肌のような心地よい舌触り、そして洗練度。

濃いだけの野蛮な豪シラー "ズ" とは一線を画します。

香りは強い…というよりも「華やぎ」があり、カシスやプラムのたっぷりした風味を乗せ、オーク・ヴァニラにチョコ、ローストの香味も混じり、なんとも多彩。

多量ですがマロ味あふれるタンニン、アルコールに混じる微かなスパイス。

シラーが七割ですが、むしろ(条件の整った)ナパ・カベの印象が強いです。

'10年にもかかわらず若さを感じさせない、深くしっとりした多彩な旨味と長い余韻。

ただし抜栓翌日になると更に魅力を増し "早熟の完成度" と "秘めたポテンシャル" の双方を訴える、なんとも心憎いオリジナル・レッドです。

」 いやぁ、この美味しさ、堪りません。

コッポラのワインに「コスパ」で唸らされることは度々ありますが、(イングルヌック/ルビコン系を除いて)クオリティに感嘆させられたのは久しぶり…'05年のディレクターズ・カット・カベルネ以来でしょうか。

●コッポラが、妻エレノアとの出会いへの感謝を形にした作品だというのならば、私イナムラはこのワインとの出会いに感謝したい。

■90本完売! 12本追加いたしました。

レビュー件数1
レビュー平均5.0
ショップ カリフォルニアワインのYANAGIYA
税込価格 7,344円